【なつぞら】露木重彦(木下ほうかさん)が映画監督で演出!露木の登場シーンをまとめました
なつぞらを盛り上げているのは、脇役の面白さだと思います。その中の一人としては外せないのが木下ほうかさんが演じる露木重彦(つゆき しげひこ)です。
もともとはアニメではなく、普通の映画の監督だったんですね。この露木はなかなかのくせ者です。NHKのなつぞら公式ページではこのように紹介されています。
東洋映画所属のベテラン映画監督。日本初の長編アニメーションの監督に起用されるものの、実写映画しか経験がなく、不慣れなアニメーションの世界に戸惑うばかり。アニメーターたちと時にぶつかり、時に協力して、プロジェクトの成功に尽力する。
https://www.nhk.or.jp/natsuzora/cast/index.html
露木はさらっときついことを言うのが特徴ですよね。露木が監督として、白蛇姫やわんぱく牛若丸を作っていきました。
そんな露木の出演シーンをまとめたいと思います。
露木がなつのアニメーターへのチャンスを与えた
露木がなつぞらに初登場したのは第58話でした。
なつが白蛇姫の白娘が泣くシーンの動画を描き、それが採用されました。なつの実力を認めた仲が露木に作画課に異動させることを提案した場面です。
(仲)どうですか?露木さん
(露木)ん?うん、いやいいと思うよ。けどね、演出の立場から言わせてもらうと、演出や原画に指示されていないことを動画の子が勝手に描くっていうのはどうなんだろうな。こういうことを許したら悪い前例にもなりかねない
(仲)いやしかし、原画を2人でこなしてる以上、実際手が回らなくなることもありますよ。そこを動画に補ってもらうことがあってもしかたがないんじゃないですか?
(山川)だからといって仕上に入ったばかりの子をそうすぐに作画に移すというのはね
(仲)もともと彼女は6月のアニメーターの試験に受かってたはずなんです
(井戸原)大杉社長に反対されたんだろ?
(仲)いやそれは誤解されただけですよ、身内に変な人がいるって。でもその誤解は解けたんです
(山川)解けてはいないよ。仕上に入れる時に大杉社長にお伺いを立てたけど、社長は見事にそのことを忘れていただけだ
(仲)それならそのまま忘れていてもらいましょう
(露木)しかし、この絵はほかの人がクリーンナップしたんだろ?
(井戸原)はい、僕の下の堀内君が、彼女が描いた絵はこっちのラフです
(露木)あっちょっと貸して見して。はいはい…。えっ…これがラフかい…まるで素人の絵じゃないかよ
(仲)絵のうまい下手なんて描いていくうちに上達しない人はいませんよ。だけどセンスは…まして十九二十歳の感性は今しか使えないものでしょう。彼女を今から鍛えればどこまで伸びるか分からないと僕は思うんですよ
(露木)仲ちゃんがそこまで言うのならどうだろう?こうしたら。もう一度試験を受けてもらうんだよ
露木はかなりドライですよね。なつが描いた絵の動画としての要素は評価していますが、素人の絵だと言っています。
この会話を見ると、なつがアニメーターになれるかどうかは、露木が握っていたと言ってもいいような感じです。
露木が言ったようになつは社内試験を受けることになりました。
露木はなつの絵に対して厳しい
露木の提案通り、なつは社内試験を受けます。このときも露木がなつの絵をチェックしています。
(井戸原)じゃ次は問題の奥原なつさん
(露木)おおすごいね、これは
(仲)描いた枚数は断トツの1番です。15枚以上どころか30枚も描いてます。しかしラフの状態のものがほとんどでクリーンナップしたものに限れば13枚です
(井戸原)このゆがんだ線をクリーンナップと呼べるならな
(仲)そういう基礎を彼女は学んでないんですよ。全部、我々が描いたものを見ての独学なんです
(露木)いやそれじゃほとんど勘じゃないかよ
(仲)そうなんです、そこなんですよ、露木さん。その勘が彼女には備わってるってことなんですよ
どうにかして仲はなつをアニメーターにしたいのですが、露木には認めてもらえません。結局のこの試験の結果は不合格となりました。なんとなく、露木にはこのへんにプロ意識が感じられなくもないんですよね。
「白蛇姫」の監督として亀山蘭子にダメ出し
第64話では露木は映画監督としての手腕を発揮します。まずは白蛇姫の白娘の声を演じる亀山蘭子に説明するシーンです。
(露木)これが白蛇姫です
(蘭子)これが私?
(露木)はい、これは人間の姫となった白娘です
(蘭子)これ私に似てませんわね。どっかの映画スターじゃないのかしら?私こんなに美人じゃありませんわよ
(露木)あっいえいえ、問題はありません顔は出ませんから声が美人ならもうそれでいいんです
(蘭子)まあ正直に失礼なことおっしゃるのね
(露木)アッハハハ…はい、失礼しました。この役は亀山さんにしかできないと私はずっとそう思っていたんです。先日の「人形の家」のノラ役拝見しました。すばらしかった。漫画映画といえどもこの作品には芝居の深みが欲しい。スターの声なんていらないんです
(蘭子)まあやってみましょう
(露木)よろしくお願いします
(露木)それとですね、こちらの侍女の小青役もお願いしたいんです。小青というのは青魚の妖精なんです
(蘭子)これも私がやりますの?
(露木)はい、あっ適当に声を変えて頂いて
そして、豊富遊声にも説明します。
(露木)あの先生、絵は先に出来ちゃってるんで声を絵に合わせて頂くしかないんですが
(遊声)私は活動弁士をやっていたんだよ、任せなさい
(露木)よろしくお願いいたします
さらにアフレコが始まると、強いダメ出しを蘭子にしたのでした。
(蘭子)許仙様、白娘様があなたをお待ちかねよ
(遊声)ぱいにゃんさま?
(蘭子)ええ、私のご主人様、あの城のお姫様ですわ
(露木)ちょっと待った、ストップ。あのね、小青はそんなやり手ババアみたいな声じゃないんですよ。まだ少女なんです。少女でありながら色気があって、それでいてちゃめっ気もあるんですよ。ちょっとやって
(蘭子)許仙様、白娘様があなたをお待ちかねよ。こうですか?
(露木)もうちょっと声にしなを作って歌うように
(蘭子)許仙様、白娘様があなたをお待ちかねよ
(露木)あっいい、そんな感じそれでいきましょう
(蘭子)あ…はい
(露木)お願いしますよ。はいもう一回
そもそも、亀山蘭子が白娘役になったのは、露木が俳優とうまくいかなかったからだと仲は言っていました。露木はちょっと気難しいところがあるのです。
なつぞら第64話のあらすじと感想(2019年6月13日放送)
「わんぱく牛若丸」でも露木が監督
第70話でも露木と蘭子が関わります。このときは「わんぱく牛若丸」のライブアクションの時でした。俳優が動いてそれを撮影して、アニメーションの資料にするのがライブアクションです。そこに蘭子が登場します。
蘭子は「白蛇姫」での声優の評判がよく、第二作にも出ることになったのでした。
(露木)亀山さん
(蘭子)はい
(露木)これからやるシーンはですね、鞍馬山の寺に預けられていた牛若丸が自分が源氏の子であるという身分を知って、平家のとりことなってる母の常盤にこっそり会いに来るシーンです。
(蘭子)はい
(露木)常盤としては牛若丸を我が子として認めてやりたいが認めると周りの平家の武士に殺されてしまう。そこで心を鬼にして、このとおり突っぱねるんです。よろしいですね?
(蘭子)はい
(露木)はい
(蘭子)あの~声は普通にしゃべっていいのね?
(露木)もちろんです、構いませんとも。亀山蘭子の芝居をこの作品では取り入れたいんです
(蘭子)分かりました
(露木)よろしくお願いいたします
アニメーターの参考にするだけですから、亀山蘭子の芝居を取り入れたいとは思っていないと思いますけどね。蘭子も前にダメ出しをされたので緊張感があるようでした。
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監督見習いの坂場一久との関係
「わんぱく牛若丸」のライブアクションが行われた時、初登場したのが坂場一久でした。この坂場は監督見習いということで、露木の下というポジションです。
(露木)よ~いスタート!
(かすれたチンコの音)
(カメラマン)ちょっと待った!おいてめえ、ちゃんとカチンコぐらいたたけよ!
(坂場)すみません…
(露木)悪いね、うちの助手こういうの慣れてない…
(カメラマン)カチンコの音で芝居が決まるんだからよ!
(露木)よし、もう一回いこう
(坂場)もう一度やらせて下さい
露木が坂場をかばうようなことを言いました。なつの絵には厳しく言っていたし、蘭子のアフレコに厳しかったのですが、意外と坂場にはやさしかったんですよね。さらにそれは次の回でも。
露木は坂場にはなぜか優しい態度をとりました。坂場一久は東大を出て東洋動画に新入社員として入社した監督見習いの新人でした。やっぱり自分の部下だからですかね。
「わんぱく牛若丸」のライブアクションの時でした。坂場はカチンコがうまくたたけずに、カメラマンなどから笑われてしまいます。そのとき、露木はやさしかったのです。
(露木)はい…いいよ、よ~いスタート!
(坂場)あっいって…
(坂場がカチンコを落とす)
(露木)お前大丈夫か、おい
(坂場)すみません…
(カメラマン)おい、お前ぶきっちょだね
(笑い)
(露木)じゃ、ちょっと練習してみな
(坂場)ちょっと痛いです
(笑い)
(坂場)やっぱり右手で…
(露木)右手?
(坂場)右手でやります
露木は坂場にアニメーターとの交渉をやらせました。坂場がなつの描いた絵がおかしいと作画課に行ったのです。見事に坂場は描きなおしてもらうことに成功しました。帰ってきた坂場に露木が声を掛けます。
(露木)おどうだった?
(坂場)描きなおしてくれるそうです
(露木)えっ本当か?もめなかったのか?
(坂場)別に大丈夫でした
(露木)よくプライドの高い絵描きたちを納得させたな
(坂場)分からなかったんで聞いただけです
坂場を認めていて、ここでは感心したように言いました。なんか露木ってけっこういい人に見えてきたときでした。
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露木が作画のみんなに言い負かされる
露木が怒って作画課にやってきます。なつが描いた馬の絵が原因でした。残像として馬の前足を4本描いたのです。
下山や麻子はおもしろいと言っていたのですが、露木は許せなかったようです。
(露木)これは何だ!こんな動画を誰が描いた?
(下山)ああ露木さん、どうかされました?
(露木)どうして馬の前足が4本もあるんだ?
(下山)ああ、残像ですよ
(露木)は?残像というのは動画を見る人の目に残るもんだろ。そんなもん絵に描いたら不自然って呼ばれるんだよ
(なつ)すいません…それは私が描きました
(露木)誰が描いたかは問題じゃない、問題は誰が許したかだ!
(下山)私が許しました
(露木)お前な…
(麻子)私も許しました
(仲)僕も許します
(露木)は?
(井戸原)僕もいいと思います
(露木)仲ちゃん、井戸さんさ、本当にこれでいいのか?うまくいくのかね?
(仲)分かりませんがやってみましょうよ
(井戸原)やってみなければダメだということも分からないじゃないですか
(仲)東洋動画にはディズニーのような予算も時間も人手もありません。あるのは若い情熱だけです。それを我々がどう生かすかです。世界の壁を越えようとするなら、そこに賭けるしかないじゃないですか、露木さん
(露木)分かったよ…そこまで言うのならいいだろう。今回はこれでやってみっか
(みんな)ありがとうございます
作画課のみんながなつの絵を使うべきだと言います。怒ってきた露木ですが、その迫力に負けてしまったんですね。
露木って前になつのことを作画課に異動させたいと仲が言ったときも、試験をやってみたらどうかと言ったし、意外と物分かりがよいところもあるんですよね。
でも、これで終わりませんでした。このことを根に持っていたのかどうかはわかりませんが、露木の逆襲がありました。それは「わんぱく牛若丸」の仕事が一段落して、みんなで打ち上げをしている場面でした。
酒に酔った井戸原が歌を歌えと言いだしました。そこで露木が登場します。
(露木)あっよし…おいみんな聞いて注目。この中で前足4本の馬描いたやつどこだ?出てこ~い!出てこ~い!
なつは視線をそらすようにしましたが、下山がなつの手を取って無理やり上げます。
(なつ)あっ…
(下山)ここにいます!
(露木)お前か!よ~しお前から歌え!ここ
(なつ)えっ…歌はちょっと…
なつはFFJを歌いました。だれも知らない歌だったので、みんなキョトンとしたのでした。
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坂場をテレビ班に行かせたのは露木だった
第97話からは、坂場となつがテレビ班に行かされる話でした。坂場は長編映画をやりたかったのに不本意でした。それを決めたのは露木だったのです。
(なつ)何をすねてるんですか!あなたらしくない…
(坂場)君のこともそれに巻き込んでしまったかもしれないんです
(なつ)えっ?
(坂場)それが悔しくて…1本くらいは君と長編漫画映画に挑戦してみたかった。この会社にいてもその可能性はもうないだろうな…
(なつ)そんなことまだ分かりませんよ!
(露木)そう、まだ分かりませんよ。君をテレビの演出にしたのは私だよ
(なつ)えっ露木さん…
(坂場)露木さんが?
(露木)うん。君は全く新しい環境で演出家になった方が伸び伸びできるんじゃないかなってそう思ったんだから。だからテレビに行ってもくさるな
(なつ)そうですよ。テレビでまた頑張ればいいじゃないですか!
(露木)そりゃ君は多くのアニメーターからは嫌われてるよ
(坂場)えっ?
(露木)そりゃあれだけ理屈で攻めたらもともと感性で動く芸術家肌のアニメーターたちから、そっぽを向かれたってこれはしかたのないことだ。それに労働組合の幹部なんかやってるから会社からだって煙たがられてる。君の味方はほぼいない、もうゼロだな…
(なつ)あのくさるなって言ってるんですよね?
(露木)そう。だからくさるな。くさったら負けだ。人に嫌われる勇気を持つことも演出家にとっては大事な資質なんだ。君は生まれながらにしてその資質ってもんが備わってる
(なつ)それは励ましですよね?
(露木)もちろん。新しい環境で自分を磨くチャンスだと思って頑張れ
(坂場)はい分かりました…
(露木が坂場の頭をたたく)
(露木)あほんだら、お前声ちっちゃいねん。自分も関西出身やったらな根性見せたらんかい
(なつ)えっ関西出身だったんですか?
(坂場)中学までは神戸にいたんです
(露木)そうやで。え~っとあきちゃん?あっふゆちゃん?あっ…はるちゃん?
(なつ)残ってるのです
(露木)あっなっちゃん。坂場のことを頼むな。内助の功でしっかり支えてやってくれ
(なつ)はい分かりました。えっ今何て言いました?
(露木)えっ?めちゃくちゃうわさになってるよ
(なつ)えっ?
(露木)ハハ…じゃお疲れ
(なつ)うわさって何ですか?えっ…ねえうわさって何だろう?
(坂場)さ…さあ…
(なつ)さあって、どうするの?そんなうわさ
(坂場)う…うわさなんて気にしなくても、い…いいでしょう…
露木らしい会話のオンパレードでしたね。なつを春とか秋とか冬までいい間違えるあたりとか。坂場もかなり変わっている人ですが、露木もかなり変わっているので、演出の人はそういうところがあるのかもしれません。
「人に嫌われる勇気を持つことも演出家にとっては大事な資質なんだ」は露木が言うと説得力があります。蘭子にけっこうひどいこと言っていましたし。
なつぞら第98話のあらすじと感想(2019年7月23日放送)
なつも動画を作るアニメーターになりましたから、これからは演出家の露木との関わりも出てくるかもしれません。
そして、やっぱり露木の発するイヤミ課長のようなセリフがおもしろいんですよね。これからも露木の出演シーンに注目です。

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