Facebookは危険?Appleの創設者、ウォズニアック氏がアカウントを削除するべきだと言う

2019-07-11

iphoneやiPadでも有名なアップル社の共同創設者であるスティーブ・ウォズニアック氏がFacebookを使うのをやめたというニュースが出ました。

Delete Facebook Accounts, Apple Co-Founder Steve Wozniak Urges Users

アメリカではこんな記事が注目されています。日本語にすると、「Appleの共同創設者スティーブ・ウォズニアック氏がFacebookアカウントを削除、ユーザーを促す」となりました。

発明家としても有名なウォズニアック氏。アメリカのIT技術者としては超有名な一人がFacebookのアカウントを削除し、さらに、ほかの人にもFacebookを辞めた方がいいと言っています。

これはアメリカ社会にとって、そして世界のSNSユーザーにとっても衝撃的な発言ですよね。

スティーブ・ウォズニアックとは?

アップルと言えば、スティーブ・ジョブズが有名ですが、ジョブズらとともにアップル社を立ち上げたのがウォズニアックです。共同創設者です。

どうしてFacebookのアカウントを削除した方がいいのか?

記事では次のようにウォズニアックの発言を取り上げています。

Facebookユーザーに永久に自分のFacebookアカウントを削除するように促した。プライバシーの問題のため、68歳の発明者は、最大のソーシャルメディアプラットフォームの1つから降りる方法を見つけることを国民に訴えました。

https://www.ibtimes.com/delete-facebook-accounts-apple-co-founder-steve-wozniak-urges-users-2805381

つまり、Facebookを使うことにはプライバシーの問題があると言っています。

ウォズニアックはすでに昨年、自分のFacebookのアカウントを削除しているようです。問題はFacebookによってプライバシーが奪われるていることのようです。

アメリカ大統領選挙でもFacebookのデータが利用された

Facebookは様々なプライバシーの問題が指摘されてきました。たとえば、アメリカの大統領選挙です。

2016年のアメリカ大統領選挙で、ユーザーのデータが使用されたと言われています。それがわかったとき、ウォズニアックはアカウントを消したのでした。

このときに収集されたデータは、トランプ大統領のキャンペーンに使用され、トランプ大統領が有利になるために利用されたとされています。

SNSには危険がある?

私たちはプライベートの会話をSNSなどを利用して行っていますよね。それは誰にも聞かれていないことを前提に話しているわけです。

ウォズニアックはこのことにも警鐘を鳴らしました。

「私の携帯電話が今聞いているかどうかは誰にもわかりません」と彼は付け加えました。

私たちがスマートフォンで行っていることを誰かが見たり聞いたりできているのかも知れないというのです。監視されている可能性も否定できないと言うんですね。これはとても怖い話です。

そうして集められたデータが、広告主に渡ったりしているという疑念があります。たとえば、Facebookで「いいね」を押すときにユーザーは何を考えているでしょうか。

普通は、その人が見るぐらいにしか思わずに軽い気持ちでクリックしているわけです。

でも、その「いいね」したというデータがユーザーの嗜好と結びついて、広告主に渡り、どんなユーザーにどんな広告を出すべきかの判断材料になっています。

それが怖いなら、SNSのアカウントは削除した方がいい。そして、アカウントの削除しか逃れる方法がないとウォズニアック氏は言っています。

「だから、あなたはプライベートだと思う会話をしているのではないかと心配しています…あなたはそれを期待していないので、あなたは本当に聞かれるべきではない言葉を言っています。しかし、それを止める方法はほとんどありません」と、ウォズ氏は言います。

実際にFacebookでは、収益の98%以上が広告によるものであるというのが同社の財務諸表からわかっています。

ユーザーから収集されたデータはターゲットを絞った広告を可能にしていると考えられるわけですが、FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグは、Facebookユーザーのデータを広告主に販売していることを否定しているようです。

これからのFacebookはどうなるか?

ウォズニアック氏は、「Facebookや他のソーシャルメディアサイトはユーザーにプライバシー保護のために料金を支払う選択肢を与えるべきだ」と言っているようです。

つまり、もうFacebookを使うユーザーは情報が取られるのは当たり前だと考え、そうならないように保護されるためには、Facebookに料金を払うということです。

まだ、そういう選択肢がありませんから、そうなればいいとウォズニアック氏は言っています。

そうなると、今は無料で利用できているSNSが実質有料になるかと思います。そこまでしてSNSを使うかどうかの判断になりますよね。

だけど、自分の情報がどう使われているのかわからないような曖昧な状態ではなく、お金を払っていれば、プライバシーは守られているという状態の方がはっきりしてよいと思われます。