コンタクトレンズを着けたままのシャワーは危険?イギリスであった失明の話

2019-07-12

視力が弱くなってしまった人で眼鏡ではなく、コンタクトレンズをつけている人は多いと思います。そんな人にとっては気をつけなければいけないニュースがあります。

Man goes blind in right eye after contracting parasitic infection from showering in contacts

このようなタイトルの記事が今アメリカで注目されています。日本語に翻訳してみると、「コンタクトでシャワーを浴びることから寄生虫に感染した後、男性は右目で盲目に」となりました。

これだけでもニュースのが概要はわかるのではないかと思います。コンタクトレンズをつけたままシャワーを浴びたのはイギリス人の29歳の男性でした。名前はニック・ハンフリーズさん。そして悲劇が起こりました。

コンタクトレンズをつけたままのシャワーは危険

コンタクトレンズは眼科での処方箋が必要ですが、レンズをつけたままシャワーを浴びてはいけないと言われたことがあったでしょうか。またはコンタクトレンズのケースに書いてあるでしょうか。

このイギリス人男性も、そんなことは聞いたことがなかったと言います。

「標準的な朝に、私は目を覚まし、仕事の前に私のレンズを中に入れてジムに向かい、そして私はオフィスに向かう前にシャワーを浴びるだろう」と彼は言った。「当時は何も考えていませんでした。シャワーでコンタクトレンズを着用しないように言われたことは一度もありませんでした。

いつもと同じようにシャワーを浴びて出勤するところだったのです。

イギリス人男性が「耐え難いほどの痛み」を経験し、彼がコンタクトをつけてシャワーを浴びた後右目で盲目になり、その結果、寄生虫がレンズの下と目の中に潜りました。

http://www.fox10phoenix.com/news/us-world-news/man-goes-blind-in-right-eye-after-contracting-parasitic-infection-from-showering-in-contacts

男性は右目の視力を失ってしまいます。そういう危険があることを世界中の人に伝えたいと男性は目の写真も添えて発信したのでした。

どんな症状が現れたのか

男性の右目には何が起こったのでしょか。痛みがあったと言います。

「手に負えないほどの痛みをしないと新聞のページを読むことができませんでした。光の感度は非常に悪かったので、常にカーテンを引いておく必要がありました」と彼は書いています。

http://www.fox10phoenix.com/news/us-world-news/man-goes-blind-in-right-eye-after-contracting-parasitic-infection-from-showering-in-contacts

痛みがあること、そして光がよくないようです。カーテンをしめる必要があったんですね。この目の異常は何が原因だったのでしょうか。

彼の右角膜にAcanthamoeba keratitis(AK)と呼ばれるまれな寄生虫感染症にかかっていました。

原因はcanthamoeba keratitis(AK)コンタクトをつけたままのシャワーによって「寄生虫」とうのか何なのかはわかりませんが、菌のようなものが目とレンズの間に入り込んだようです。

国立感染症研究所のホームページによると、canthamoeba keratitisについて次のような説明がありました。

瞳の中に白く濁った輪状の潰瘍が観察される。本症の特徴として患者は強い痛みを訴える。専らコンタクトレンズ装用者に発症する。

https://www0.niid.go.jp/niid/para/atlas/japanese/kerat.html

つまり、コンタクトレンズをつけているからこそ起きると言えますね。しかし、それでもたくさんの人がコンタクトをつけたままシャワーを浴びているのではないかと思いますから、かなり稀な病気と言えるのではないでしょうか。

「アカントアメーバは、実際にはいたるところに存在する寄生虫です。水と土壌に存在します」と、ミアン氏は言います。優れたコンタクトレンズの衛生状態は、バクテリアに対する予防の最善の方法です。

この菌は普通に生活の中にいるようですね。なので、防ぐにはコンタクトレンズを清潔にしておくことと専門家は言っています。

見えなくなった目は治るのか

これまで18カ月間の間に二度の手術を受け、さらに角膜手術をこれから受けるということです。それによって視力は回復すると考えられています。

「コンタクトを入れてシャワーを浴びるのと同じくらい簡単なことが原因で、私は自分の人生の18か月を失った」とハンフリーズは言った。

たしかにこの男性は特別なことをしていたわけではありません。普通の日常の中のシャワーで、感染したわけですよね。しかし、彼はこう言っています。

「これが現実であり、シャワーを浴びるのと同じくらい簡単なことが原因で起こる可能性があることを、周囲の人々が知っていることが重要です」と彼は言いました。

コンタクトレンズを使ったきっかけ

この男性はスポーツが好きだったようです。でも、目の病気になってからは生きる意欲も失ったと言います。

サッカーをやっていた彼は、眼鏡だとプレーの邪魔になると感じたそうです。そして、コンタクトレンズをつけることにしました。

みんな同じようなきっかけだと思います。コンタクトレンズをつけるきっかけは様々ですが、それほど特別なことでもありません。

ですが、それが今回の記事のようなことを引き起こす可能性もあるということですね。

このニュースで覚えておくこと

コンタクトレンズをつけるからこそ起こる危険な目の病気がある。