ルービックキューブを1秒以内でそろえるAI「DeepCubeA」が人間を超えた!
ルービックキューブをやったことはありますか?
6面あって6色あって、それぞれの面には9つの正方形があります。面の色を一色にそろえる立方体のおもちゃです。
得意な人はすごい速さでそろえますよね。これをAIがやったらどうなるのか。今アメリカで話題です。
Al Solves Rubik’s Cube In Less Than A Second
このようなタイトルの記事が出ているんですね。日本語にすると、「AIはルービックキューブを1秒以内で解く」となりますよね。すごいスピードです。今回はこのニュースを取り上げます。
ルービックキューブを解くAIを開発
アメリカのカリフォルニア大学で、ルービックキューブを1秒で解くことのできるAIが開発されました。
大学からのプレスリリースによると、DeepCubeAと呼ばれる この深い強化学習アルゴリズムは、「ドメインに関する知識や人からのゲーム内コーチングを必要とせずに」数分の1秒でRubikのCubeを解くことができ ます。
https://www.techworm.net/2019/07/ai-solves-rubiks-cube.html
1秒以内でルービックキューブをそろえることができるAIは「DeepCubeA」という名前のようです。2019年7月に発表されました。
このページで実際に見ることができます。
最初にシミュレーションの時間が数秒必要ですが、その後はボタンをクリックした直後に、全面がそろってしまいます。
これまでにもチェスや囲碁といったゲームで、人間を破るほどのAIの力が話題になったことがありましたが、今回はルービックキューブでも人間を超える能力を発揮したようです。
人間ではどのくらいが限界?
最初にシミュレーションの時間があるので、ずるい、1秒じゃないと思ったのですが、実際は人間がやるときもやっているようです。
人間のルービックキューブの世界記録は2019年7月現在では、3秒台のようです。中国の人が記録を持っているようですが、たまたま早かったという可能性もあります。平均での記録もあって、オーストラリアの5秒台です。
だいたいこの動画のスピードが人間にとっては限界なのでしょう。でも、これをはるかに上回るスピードをAIが実現していることになります。
ただ、今回、はじめて人間を超えたのか言えばそうではないようです。過去には動画でも一瞬でそろえてしまうロボットが話題になりました。
過去にはルービックキューブを高速でそろえる動画も
ルービックキューブのロボットは過去にもありました。こんな動画を見たことがあるのではないでしょうか。
この動画は少し前なので、今回のAIはもう少し速いんだろうと思います。なぜ速くすることができたのか、記事ではこのように書かれています。
この調査では、DeepCubeAがすべてのテスト構成の100%を解決し、6つの辺すべてが単色で表示されるソリューションへの最短パスが約60%であることが実証されました。
ちょっと私には意味がわかりません…。でも、ポイントは「最短パス」ということでしょう。どうやったら、一番速くすべての面をそろえられるのか。このやり方は何通りもあるわけですが、もっともキューブを動かす回数が少ないようにする必要があります。
AIは自分で学習したようです
このAIがなぜ高速でルービックキューブを解くことができるのか。それはAIならではの学習にあるようです。ディープラーニングです。
彼らは完成したパズルのコンピュータシミュレーションから始めて、それから立方体をスクランブルしました。コードが配置され実行されると、DeepCubeAは2日間単独でトレーニングを行い、ますます困難になる一連の組み合わせを解決しました。
2日間のトレーニングで上達するようですね。さすがに人間が2日間訓練しても1秒以内でルービックキューブの前面をそろえるのは無理でしょう。さらに興味深いのは、動かし方についてです。
急いでルービックキューブを解くことができる何人かの人々、特に10代の若者でさえ、約50の動きを取ります。
人間がやると60回の動きがあると言うんですね。これがAIだと20回の動きですむようです。これがさっきの「最短パス」ということになるのでしょう。それを見つけるのがAIは速いということですね。
「私たちのAIは約20回の移動を必要としますが、ほとんどの場合、最小限のステップでそれを解決します。その場で、戦略が異なることがわかります。そのため、AIの推論形式は人間の推論形式とはまったく異なると私は思います」と彼は付け加えました。
つまり、人間がルービックキューブを高速でそろえるときのやり方と、AIがやるときのやり方は全く違うやり方なんだと言っています。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
このニュースで覚えておくこと
人間がやることを基準にせずに、AIは独自のやり方で人間を超えられる。
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