アライグマも狂犬病になる!?犬以外でも怖い狂犬病とは?

今回、私が注目したニュースは「アライグマの狂犬病」です。犬以外の動物でも狂犬病になることはあるのでしょうか。最後にこのニュースの感想も書きたいと思います。

アライグマの狂犬病が見つかる

アメリカのダートマスの動物管理官によって捕獲されたアライグマが狂犬病陽性反応を示したそうです。他の地域でももう一匹若いアライグマが狂犬病に罹っていることが判明し、地域住民に注意喚起をしています。

Dartmouth Animal Control said in a Facebook post on Wednesday that the raccoon, found in the Tucker Road / Idlewild area, tested positive after a State Lab rabies test.

Officers said there were two juvenile raccoons in the area of the afflicted animal.

Animal Control warned residents not to approach any young raccoons seen in the area, and to make sure that pets are up to date on vaccines.

https://www.abc6.com/story/40718582/animal-control-raccoon-found-in-dartmouth-has-rabies

Googleが翻訳するとこうなります。

マサチューセッツ州ダートマス(WLNE) – ダートマスの動物管理官によって捕獲されたアライグマが狂犬病陽性であることをテストした。

Dartmouth Animal Controlは水曜日のFacebook投稿で、Tucker Road / Idlewild地域で見つかったアライグマが、State Labの狂犬病検査の後に陽性反応を示したと述べた。

役員は、罹患した動物の地域に2つの幼若アライグマがいたと述べた。

ちょっとわからないところもありますが、だいたいわかりました。簡単に言えば、アメリカでアライグマが狂犬病になったってことですね。場所はマサチューセッツ州。

別に必要ないけど、このニュースを絵に描いてみました。

アライグマって犬じゃないのに狂犬病にかかるんですね。そもそも狂犬病ってなんなのでしょうか。

どうしてアライグマが狂犬病に感染したのか

狂犬病の感染経路については国立感染症研究所のホームページに書かれていました

  • 狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からの侵入
  • 濃厚なウイルスによる気道粘膜感染によって発症する人獣共通感染症

感染経路はイヌだけではないということがわかりますね。狂犬病に罹っている野生の様々な動物に噛まれたり引っ掻かれたりしてできた傷からウイルスが入りこんだり、そのウイルスを口から吸い込んで気道で感染してしまうこともあるそうです。

今回捕獲されたアライグマも野生の動物との接触で狂犬病になってしまったのでしょう。

狂犬病の症状とは?

狂犬病になるとどんな症状が出るのでしょうか。

  • 潜伏期間は1〜2カ月
  • 発熱
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 筋 痛
  • 疲労感
  • 食欲不振
  • 悪心・嘔吐
  • 咽頭痛
  • 空咳
  • 咬傷部位の疼痛
  • その周辺の知覚異常
  • 筋の攣縮
  • 運動過多
  • 興奮
  • 不安狂躁
  • 錯乱
  • 幻覚
  • 攻撃性
  • 恐水発作
  • 筋痙攣
  • 呼吸停止で死

このような症状があるようです。犬以外の動物も可能性があるので、ペットを飼っている人は要注意。検査をしてすぐに保健所に届けなければいけないようです。

  • 狂犬病は4 類感染症全数把握疾患に定められており、診断した医師は直ちに保健所に届け出る必要がある
  • 発症すれば、致死率はほぼ100%

致死率100%ということですから、本当に怖い。予防接種も大事!

イヌ・ネコ以外の動物でも狂犬病は起こる

今回のアライグマのように犬以外の動物でも狂犬病は起こるようです。国立感染症研究所のサイトには次のように書かれています。

北米およびヨーロッパなどではヒトの狂犬病は少ないが、アライグマ、スカンク、キツネ、コウモリ等の野生動物の狂犬病を根絶できないでいる。

アライグマ、ここに入ってましたね。

じゃあ、今回のニュースは狂犬病のアライグマが見つかったのが珍しいというわけではなく、そういう動物がいるから気をつけてくださいというニュースだったようです。

日本でも狂犬病に罹っている動物がいるのだろうか

世界保健機関(WHO)によると日本での狂犬病は1957 年以降発生していないそうです。

しかしながら油断は禁物。長年発生していないということで、狂犬病に関する知識や危機意識が低下している可能性があります。

飼い犬や飼い猫でも毎年狂犬病の予防接種をすることになっていますよね。しかし、料金の助成等はほとんど無いので経済的負担が大きいのも事実です。

日本でもアライグマが狂犬病になる可能性は?

今回はアメリカで狂犬病のアライグマが見つかったわけですが、世界的には、アジアでの発生が大部分で、アジア、アフリカでは狂犬病のイヌから多く感染しているようです。

日本でも少し前にはアライグマのペットが流行ったようですが、今ではペットショップでは売ってないようです。なつかないとか、凶暴という理由のようです。

ですが、今も前に飼っていた人がそのまま飼っているケースもあります。そうなると、狂犬病も気になります。ペットの犬はほぼ狂犬病の注射をしていると思うのですが、アライグマはどうなのでしょうか。

ちゃんと自治体などが管理しているのか気になるところです。

狂犬病の野生動物にかまれたらどうする?

最後にもし、狂犬病の動物にかまれたら、私たちはどうすればよいのでしょうか。東南アジアに旅行に行ったときなど、そんなことがないとも限りません。

  • 傷口を石鹸と水でよく洗い流す
  • 医療機関を受診する
  • 狂犬病ワクチンと抗狂犬病ガンマグロブリンを投与する

ですけど、どの動物が狂犬病かどうかはわからないですから、症状が出てからじゃないとわからない気もします。

このニュースをまとめると、ダートマスで見られる若いアライグマに近づかないように、そして自分のペットがワクチン接種を受けているか確認すること!ということですよね。

そして、大事なところは、狂犬病はイヌに限らないのということです。

このニュースについて最後に一言

海外の動物をペットとして飼っている人もいると思うので、日本では大丈夫と考えずに、飼い主は責任を持って狂犬病を考えなければいけないと思いました。