なつぞら第8話のあらすじと感想(2019年4月9日放送)

2019-06-26

4月9日のなつぞら第8話のあらすじと感想です。

第2週「なつよ、夢の扉を開け」の第8話。

警察を訪れた富士子や剛男、泰樹たち。

なつが警察からも逃亡したことを知り、一同で言葉を失う。

第8話の主な登場人物

  • 奥原なつ(粟野咲莉)…ヒロイン
  • 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
  • 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
  • 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
  • 柴田照男(岡島遼太郎)…剛男と富士子の長男
  • 柴田夕見子(荒川梨杏)…剛男と富士子の長女
  • 柴田明美…剛男と富士子の次女(赤ちゃん)
  • 小畑とよ(高畑淳子)…雪之助の母
  • 小畑雪之助(安田顕)…菓子屋の店主、帯広のお菓子発明王
  • 小畑妙子(仙道敦子)…菓子屋の嫁
  • 小畑雪次郎(吉成翔太郎)…菓子屋の息子
  • 山田天陽(荒井雄斗)…絵を描くなつのクラスメイト
  • 山田陽平(市村涼風)…天陽の兄

なつぞら第8話のあらすじ

すきを見計らって警察から逃げ出したなつは、後から警察に来た柴田一家と遭遇することはなかった。

菓子店に戻ってきた柴田一家。剛男は、浅草の孤児院でなつとなつのお兄さんと初めて対面した時のことを話し始めた。

一同は、なつがどのような経緯で北海道に来たのか、なぜ怒らないのかを知ることになる。

一方、警察から逃げてきたなつは、川に来ていた。そこで偶然にもクラスメイトの天陽と会う。天陽は、釣りをしながら買い物をしている兄を待っていた。天陽はなつの様子がどこか寂しそうで、心配するがまた明日学校で会おうと約束し帰って行った。

なつが警察から逃げ出した

なつを捜して警察に来た柴田一家は、なつが逃げ出したと聞かされる。トイレに行きたいというのは、逃げるための嘘だったのだ。「なつに何をした!」と警察に詰め寄る剛男。「あんたんとこが嫌で逃げ出したんでしょう」と逆に言い返されてしまった。

逃げた!?

ええ

便所に行きたいって言うから行かしたら

どうも そこから…

逃げたらしくてね

う〜ん…

なして逃げたんですか?

あなた あの子に何したんです?

何もせんよ

何を言っとるんだ

ただ 保護してやると言っただけだ

そうか…

あの子はまた施設に送られると思ったんだ

施設?

東京で警察の狩り込みにあって

無理やり孤児院に送られたんだ

かりこみって?

警察が戦災孤児を一斉に捕まえて

そういう施設に送り込むことだ

浮浪児を保護するというより

街をきれいにするために…

まるで 野良犬を捕まえるみたいに!

ちょっと あんた

警察が悪いみたいに…

そもそも あんたんとこが嫌で

あの子は逃げ出したんでしょうが!

何を言っとるんだ

感想

剛男のこんなに饒舌なところは初めてみました。警察に対する不信感みたいな感情が伝わってきましたね。

浅草の孤児院でなつと剛男が出会ったときのこと

警察でなつと再開することができなかった柴田一家は、とよの菓子店、雪月に戻ってきた。学校から帰ってきた雪次郎になつを見ていないか聞いても、見ていないと言う。「孤児院にいるお兄さんに会いたくてそこまで」とい富士子に剛男は「あのきょうだいは、特別な絆で結ばれてるんだ」と、浅草の孤児院で初めてなつと出会ったときのことを語り始める。

あっ…どうだった?

ダメだ

警察からも逃げたようです

まあ 逃げ足の速い子だねぇ

お義母さん そのひと言

余計だと思いますけど

闇市を捜したんですけど

どこにもいませんでした

それならもう

この近くにはいないかもしれませんね

だから 逃げ足が速いんだろう?

だけどさ 子どもの足で

そんな遠くまで行けないでしょう

ただいま

お〜雪次郎

なしたの?

お前 あの子 見なかったかい?

ほら この前 ここで 柴田のおじいさんと

アイスクリーム食べてた…

ああ…夕見子ちゃん?

バ〜カ あれはなっちゃん

本当の夕見子ちゃんはそこにいるべ

えっ?

あっ…

なっちゃんより めんこい

知ってる

ねぇ そんなことより

その辺でなっちゃん見かけなかった?

見ないよ なして?

やっぱり あの子は

東京に戻ろうとしたんです

そのために 靴磨きしてお金を作ろうとしたんでしょうね

孤児院にいるお兄さんに会いたくて

そこまで…

あのきょうだいは

特別な絆で結ばれてるんだ

戦争によってそうなったんだ

私が初めて孤児院で会った時…

こら!向こうへ行ってなさい!

すいません

初めまして 柴田剛男と申します

君たちのお父さんとは戦友です

戦地でずっと一緒にいた

とても仲良くしてもらってました

奥原咲太郎君となっちゃんでしょ?

君たちを捜し回ったんだよ

やっと会えた

あの…もう一人

小さなお嬢さんがいらっしゃると

お父さんから聞いてたんだけど

まさか…

千遥は親戚に預けました

親戚に?妹さんだけ?

まだ小さい妹だけならばって 連れてった

そうだったのか…

それは つらかったね

せっかくためたお金も

ここのやつらに取られて…

チクショー…

お兄ちゃん 大丈夫だよ

千遥は幸せに暮らしてるよ

ここにいるより ずっといいよ

それで…何の用ですか?

ああ…実は

戦死された君たちのお父さんから

手紙を預かってきたんだ

それを渡さなくてはと思ってね

軍隊の検問を通さないお父さんの本当の手紙だ

君たちへの思いが込められている

あっ お父さんの絵だ!

絵がとても上手だよね

部隊では いろんな人の似顔絵を描いて

お父さんはとても人気があったんだ

明るくて 面白い人だったね

嫌な上官の似顔絵を 面白く描いて

暗い戦地で

その時だけは笑い声が起こった

そのうち いろんな人から

家族の似顔絵を頼まれるようになって

お父さん 一生懸命に

その人から特徴を聞いて

丁寧に明るく

すてきな絵を描いてね

みんなにそれで喜ばれて

どうも ありがとうございました…

ねぇ あの…よかったら

おじさんと 一緒に来ないか?

おじさん 北海道に住んでるんだけど

とても広い所だ

ここより ずっと広い

これから そこに帰るんだけど

一緒に来ないか?

君たちのお父さんと約束したんだ

何かあった時には お互い助け合おうって

おじさん!

咲太郎くん…

なつだけ…妹だけ お願いできませんか?

君はどうするんだ?

俺まで行ったら

下の妹が かわいそうだから…

千遥を迎えに行けなくなるから…

それに なつのことも必ず

そのうち迎えに行きますから!

だから それまで…

大丈夫だよ なつ ちょっとの辛抱だ

手紙を書くから

兄ちゃんしっかり働いて

必ずなつを迎えに行くからな

千遥と一緒に迎えに行くよ

だから おじさんの家で

辛抱して待っててくれ

なつ?

おじさん お願いします

なつを幸せにしてください

不幸にしたら絶対許さねえからな!

覚えとけ!

はい!

それから あの子は

泣かずに私についてきました

今 思うと あの子はお兄さんの負担を

少しでも減らそうとしたのかもしれない

だから 必死に我慢して…

そのお兄さんに

どうしようもなく会いたくなっても

それは しかたがないさ

あの子は さぞ怒ってるでしょうね

大人らに

あっちに行かされこっちに行かされて

怒りなんていうのは

とっくに通り越しとるよ

怒る前に あの子は諦めとる…

諦めるしかかなったんだ

それしか 生きるすべがなかったんじゃ

あの年で…

怒れるものは まだ幸せだ

自分の幸せを守るために 人は怒る

今のあの子にはそれもない

争いごとを嫌って

あの子は怒ることができなくなった

あの子の望みは

ただ生きる場所を得ることじゃ

感想

お兄ちゃんは、妹の千遥のことを思って自分だけ孤児院に残ることにしたんですね。せっかく貯めたお金も全部とられ、お父さんもあ母さんも亡くなって、お兄ちゃん自身も相当辛いはずなのに…妹おもいの優しいおにいちゃんです。「あの子は怒ることができなくなった」と泰樹。普段は口数も少なくてコワイ雰囲気だけど、なつのことを一番理解してくれているような気がします。

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川でクラスメイトと遭遇

焚き木でもしようというのか、なつは川へ行き、小枝を集めていた。そこで、偶然にもクラスメイトの天陽に会う。お兄ちゃんと帯広に買い物に来たという天陽に、つい自分も「家族と買い物に来た」と嘘をついてしまう。なつと天陽は釣りを楽しんだ。釣れた魚を「ちょうだい」「おなか空いちゃった」とういうなつに驚く天陽。なんとなく寂しそうななつの様子を心配しながらも「学校で会おうな」と言い、迎えに来た兄と帰って行った。

うわ〜…

あっ 天陽くん!

奥原…なつ?

どうしたの?

兄ちゃんと帯広に買い物に来て

俺はここで釣りをしてる

お兄ちゃんがいるんだ

君は?

うん…私も家族と

家族って 柴田夕見子の?

うん

買い物に来て…ここで待ってるの

とにかく その辺を捜してきます

おい ちょっと待て

あの子は賢い

もし 一人で生きようとするなら 水だ

よいしょ…

お〜来た!

うわっ うまいな…

ねぇ この魚頂戴

もちろんいいけど… 食べるのか?

うん

一人で?

家族を待ってる間に…

おなかすいちゃった

何かあったのか?家で

何もないよ

どうして?

君が寂しそうだからに決まってるだろ

寂しくなんかないよ

天陽 

兄ちゃん

誰だ?

学校の同級生

家族とこっとに来てるんだって

こんにちは

こんにちは

帰るぞ

うん

一緒に帰るか?

ううん ここで待ってないと

そうか

じゃあ あした学校でね

学校で会おうな

分かった

ほら…抱えて

ありがとう!

うん!

なつよ そんなに寂しく笑ってみせるな

感想

東京でお兄ちゃんが鯉を釣ったときのことを思い出しながら、天陽と釣りをしたのかなと思いました。天陽がお兄ちゃんと買い物に来たと聞いて自分も家族で来たとごまかしてしまいましたね。なつの気持ちよくわかります。最後、大きな魚をギュッと抱えたなつの笑顔が痛々しかったです。

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今日の名シーン

やはり、なつのお兄ちゃんが剛男に「不幸にしたら絶対許さねえからな!」「覚えとけよ!」と言ったシーンです。あまりの迫力に剛男も「はい!」と敬語になってしまいましたね。咲太郎のなつを大切に想う気持ちがとても伝わってきて、私も嗚咽をもらして泣いてしまいました。

今日の名台詞

泰樹の「怒る前に あの子は諦めとる…」という言葉です。なるほど、だから初めて学校に行った日、クラスメイトに嫌なことを言われてもフフフって笑っていたんですね。「怒れるものは まだ幸せだ」という言葉も心にしみました。

次回の見どころ

泰樹の鋭い感で、水場を捜しに行くことにしたので、きっと柴田一家となつは再会を果たすんだと思います。そのとき、それぞれはどんな言葉を発するのか。なつはなんて言うのか。本心をぶつける?それとも繕う?気になりますね。

なつぞら

Posted by popi