コーヒーは片頭痛の原因になる?飲む量によっては注意が必要

片頭痛にコーヒーが関係するという研究が発表されました。アメリカのハーバード大学の研究によるものです。

片頭痛にコーヒーがよいと聞いたことがないでしょうか。私はあるんです。でも、この研究では逆のことを言っているんですよね。コーヒーが片頭痛を引き起こすと言います。

こんな記事がありました。2019年の8月の記事です。

Does Coffee Cause Migraines? It Depends On How Much You Drink, A New Study Says

「Migraines」という単語が「片頭痛」です。なので、「コーヒーは偏頭痛の原因になりますか?新しい研究によると、それはあなたが飲む量に依存します」のような日本語になります。

つまり、量によってはコーヒーが片頭痛の原因になると言われているようです。

コーヒーのカフェインは片頭痛によくない?

コーヒーと言えば、カフェインですよね。カフェインはいい面もありますよね。前にコーヒーが脂肪を燃焼させる効果があるというニュースもありましたよね。

参考:
杯のコーヒーでダイエット!という研究

だけど、片頭痛のある人にとっては注意が必要なのかもしれません。記事にはこのように書かれていました。

カフェインはしばしば治療薬として宣伝されていますが、American Journal of Medicineで発表された新しい研究では、コーヒーを飲むと実際に片頭痛を引き起こすことがわかっています。

https://www.bustle.com/p/does-coffee-cause-migraines-it-depends-on-how-much-you-drink-a-new-study-says-18567186

今回の研究では、約100人の片頭痛を持っている人が対象とされて調査を行っています。期間は6週間、カフェインの摂取量と頭痛の記録をしています。

月に2日から15日間片頭痛を経験した98人の成人に、少なくとも6週間日記を付けて、カフェイン消費量と経験した片頭痛を記録するよう求めました。(女性は片頭痛に苦しむ可能性が高いため、98人の参加者のうち86人が女性でした。)

片頭痛は女性が多いようですね。また、コーヒーだけではなく、お茶やソーダ、ドリンクなどにも含まれるカフェインも調べています。

この調査によって、コーヒーと片頭痛の関係が見えてきたようです。

片頭痛にコーヒーがよいという情報もある

むしろ片頭痛がコーヒーを飲むこと、カフェインを摂取することによって、頭痛が改善したという経験はないでしょうか。私はそんな経験があったようななかったような気がします。

頭痛の薬と言えば、バファリンですよね。バファリンのWebサイトを見てみると、ライオンという会社は次のように書いていました。

カフェインには血管を収縮させる働きがあるので、痛み初めにコーヒーなどを飲むと効くことがあります。

https://www.bufferin.net/navi/head/approach01.htm

頭痛のタイプ別対象法というページに書かれています。「効くことがある」ですから、もちろん必ず効果があるとは書いていませんけどね。やっぱりコーヒーは片頭痛を和らげる効果があるというのが一般的な理解ではなかったかと思います。

そこで今回の研究です。カフェインが逆に片頭痛を引き起こすというわけです。でも、ここで大事なのはどうも量だということがわかります。

どれくらいの量のコーヒーは片頭痛を引き起こすのか

コーヒーも量によっては片頭痛につながるようです。そこで気になるのが、どれぐらいの量なら大丈夫なのか、そしてどれぐらい飲むと片頭痛につながるのかです。

この研究では、コーヒーで3杯分がよくないと言っています。

1日3杯以上のカフェインを摂取すると、参加者が同日または翌日に片頭痛を起こす可能性が高くなります。

これではよくわかりませんよね。どんなカップで飲むかによって変わってしまいます。この研究の良いところは、このへんを細かく書いているところです。

カフェインを含むものは、コーヒーだけではありませんからね。一杯というのは、飲み物によっても変わってきます。次のように定義しています。

  • 8オンス(240ミリリットル)のコーヒー
  • 6オンス(180 ml)のお茶
  • 2オンス(60 ml)のエネルギー飲料

これが一杯分を意味しますから、この3倍を飲むとよくないことになりますね。コーヒーが好きでよく飲む人は、これぐらいは飲んでしまうかもしれませんよね。

カフェイン耐性も関係している

これはもうどうしようもないのですが、人によって変わることもあるようです。いつもたくさん飲んでいる人と、あまり飲んでいない人では、カフェインによる影響がかわるということですよね。

1日に1杯未満のカフェイン入り飲料を飲んだ参加者の場合、カフェインを1杯または2杯摂取しても、同じ日に片頭痛のリスクが高まりました。しかし、Timeが指摘しているように、他の研究では、通常多くのコーヒーを飲む人は、通常の量を消費しないと、片頭痛や頭痛を感じることが示されています。

あまり飲まない人は、1杯や2敗でも片頭痛になるようです。ですから、どれくらい飲むとよくないとは一倍には言えないことになります。

ですが、片頭痛だからコーヒーを薬のように飲んでいた人にとっては、ちょっと考えさせられる研究だと思います。

このニュースで覚えておくこと

片頭痛にコーヒーはよくないかもしれない。