歯周病から体中の病気に…!歯の健康にはゴマ油と枝を使う?

2019-07-03

今回は歯の健康についてのニュースを取り上げます。

「Ayurvedic Dental Care Practices For Healthy Teeth」

このタイトルを訳してみると「健康な歯のためのアーユルヴェーダの歯科医療の実践」となるかと思います。

「アーユルヴェーダ医学」というのがあります。知ってましたか?西洋医学とは違って、インドの伝統的な医学だそうです。

そのアーユルヴェーダ医学では、歯の健康についてもちょっと私たちが知っているものとは違いがあるようです。

記事ではこのように書いていました。

Based on the belief that our overall health and well-being is dependent on a delicate balance between our mind, body and spirit, this form of alternative medicine has recently gained mainstream attention in the last few years.

https://www.longevitylive.com/live-better/ayurvedic-healthy-teeth/

さっそく、Google先生に訳してもらいました。

私たちの全体的な健康と幸福は私たちの心と体と精神の間の微妙なバランスに依存しているという信念に基づいて、この形の代替医療は最近ここ数年で主流の注目を集めています。

代替医療として最近主流なのだそうです。どんな歯科医療なのかを見てみましょう。

歯の健康は実はすごく大事だった

この記事では歯の健康状態が悪いと、どんなことが起こるのかをまとめてくれていました。次のような病気はいずれも歯周病が原因で起こるらしいのです。

  • 動脈硬化
  • 認知症
  • 生殖機能障害
  • 呼吸器系の疾患
  • 関節リウマチ

ハーバード大学およびBMC Oral Health誌に掲載された別の研究によると、歯の健康状態が悪いとアテローム性動脈硬化症のリスクが高まる可能性があります。   

血管が固くなって弾力がなくなり、血管がつまってしまう動脈硬化。アテローム性動脈硬化症もその一種です。炎症を起こした歯茎からの細菌が原因となることもあるようです。

最近の研究によると、歯肉病と認知症の間には関連性があります。

炎症を起こした歯茎から入った細菌が脳へ進み、アルツハイマー病を発症させるようなタンパク質の形成を引き起こすとされています。

Journal of Clinical歯周病学に掲載されたある研究によると、この歯周病を患っている男性は、性的不能を経験するリスクがより高くなります。

歯からのバクテリアによる炎症が男性の生殖器への血流を妨げるようです。そして、勃起を起こすのをほとんど不可能にすると記事は言っています。

ある研究では、歯周炎とより低い精子数との間に相関関係があることがわかっているので、歯の健康状態の悪さも妊娠する能力に影響を及ぼす可能性があるようです。

男性の精子の数にも歯周病が影響を与えていると言います。また、妊娠した女性にも歯周病があると早産や低体重児出産につながると記事は述べています。

ほかにも肺炎などの呼吸器系の病気、関節リウマチなどにも歯の健康が影響を与えていることがわかっているそうです。

つまり、いろんな病気ともつながりが強いのが歯ということになりますよね。ここまで、幅広い体の異常に、歯が関係しているとは思いませんでした。

これは歯の大切さを改めて思い知らされました。歯は大事にしなければいけません。じゃあ、どうやって歯の健康を守ればよいのでしょうか。

そこで登場するのがアーユルヴェーダという医学です。アーユルヴェーダでは、どのように歯の健康を守ろうとしているのでしょうか。

歯の病気はドーシャの不均衡が原因

アーユルヴェーダ医学では、「ドーシャの不均衡」が原因だと言っています。さっそくよくわからない概念が出てきました。

普段から西洋医学に囲まれている私たちからすると、ちょっと怪しくさえ思えるような話ですよね。代替医療とも言えますが、 多くの病気の原因はドーシャの不均衡の結果なのだそうです。

このドーシャの不均衡とは3つの要素が大事なのだそうです。アーユルヴェーダ医学によると、3つの要素とはドーシャ、ヴァータ、ピッタ。

ドーシャは要素の組み合わせに基づいています。Vataは風と空気、Pittaは火と水、そしてKaphaは地球と水に基づいています。アーユルヴェーダ医学によると、ドーシャのいずれかの不均衡は歯の問題を引き起こす可能性があります。これには、虫歯、歯の痛み、口臭、黄色い歯、乾いた歯茎、腫れた舌、抜け毛、歯茎の出血が含まれます。

これはなんだか哲学的な難しい話になってきました。

このドーシャの不均衡というのは、あらゆる病気につながるようですが、歯の病気もやはりこの不均衡が原因と考えられているようですね。

では、アーユルヴェーダ医学では、どうすれば歯の健康が守られると考えるのでしょうか。私からすれば、甘いものを取らないとか、歯磨きを頑張るぐらいしか出てこないのですが。

アーユルヴェーダの歯の健康法

まず出てきたのは歯茎のマッサージでした。歯茎を英訳するとガムとなります。

そのための1つの方法は、ガムマッサージです。アーユルヴェーダ医学は、ガムマッサージがあなたの歯茎を健康に保つための素晴らしい方法であることを示唆しています。 

まあ、これはわかりますよね。でも、どうやって歯茎をマッサージするのかが問題です。

インドの歯周病学会誌に掲載された研究によると、ゴマ油、オリーブ油およびココナッツ油の混合物を使用したガムマッサージは、歯の健康を維持するのに役立ちました。

なんと油が出てきました。ゴマ油は歯茎の炎症を緩和するのに役立ち、ココナッツ油は歯茎の病気と戦うのに役立つのだそうです。この発想はありませんでしたね。

朝夕に15〜20秒間、小さじ1杯の油でうがいをするようです。これによって、口臭、口渇、虫歯および歯肉炎を防ぐのだと言います。油でうまく口がゆすげるのでしょうか。

ちょっとやってみたことがないのでなんとも言えませんが…アーユルヴェーダは、オイルが有害なバクテリアを抽出するのを助けるとのだそうです。解毒効果があるんですね。

どんな油でうがいするのが効果的なのか

ゴマ油とオリーブ油が出てきました。

有機と未精製ゴマ油は、しばしば最適な油です。それでも、有機オリーブオイルと未精製オリーブオイルは同じように機能します。

これはラッキーです。インドにしかないような特別な油ではなく、私たちの身近にある油のようですね。だったら、実践するのは難しいということもないようです。

オイルに加えて、彼らが彼らの歯の健康を維持したいならば、塩水をうがいすることもできます。塩うがい薬は、口内の細菌の成長、歯垢および虫歯を取り除くことによって、虫歯を防ぐのに役立ちます。

さらに塩水でもいいと書いてあります。むしろこっちの方が私にとってはしっくりきます。でも、オイルに加えてということですから、油は必須で、塩水は任意でということですかね。

小枝を噛む

次に歯の健康を守るためのおすすめの方法として出てきたのは「枝を噛む」でした。大昔はここれが普通だったとか。たしかにそうでしょうけど…

小枝自体は有益な薬効成分を含んでいます。さらに、それらは市販の練り歯磨きにしばしば見られるいかなる有害な成分も含まない。

小枝を噛むのは、市販の歯磨き粉よりもよい部分があるようです。余計なものが入っていないことがあります。どんなものにも何かと有害な化学物質が入っている現代ですからね。それよりは、小枝を噛んだ方がいいということのようです。

小枝と言ってもいろいろあるわけですが、この記事で取り上げているのは「ニーム」というものです。「インドセンダン」という植物。それから甘草の根でした。

まずは抗菌性を持っている植物を選ぶことが大事。そして噛みます。そして歯茎と歯全体を磨きます。飲み込まずに、口の中のものは吐き出します。

歯の健康には舌も重要

アーユルヴェーダ医学では舌も健康の維持に重要視されているようです。

舌のさまざまな部分が体内のさまざまな臓器に関連しています。これらには、腎臓、腸、肺、肝臓、胃、そして心臓が含まれます。

毎朝、朝食をとる前に、金属や竹でできた器具で、舌全体を後ろから先端までゆっくりと数回こするといいそうです。

アーユルヴェーダの歯の健康法には、私たちが普段やっていないようないろんな方法がありますね。ですが、この記事では最後にこうまとめています。

アーユルヴェーダのヒントを採用することとは別に、我々はまた、他の形態の歯科医療行為を実践するべきである。

つまり、お菓子やジュースなど、砂糖が入った食べ物や飲み物を取り過ぎないこと製品の消費を控えることが含まれます。プラーク(歯垢)の蓄積にも気を付けることが大事なのです。

このニュースについて最後に一言

こういった新しい方法を見つけると、つい実践したくなりますが、やっぱり歯磨きも大事なので、かたよった健康法に走って、歯磨きを軽視してはいけないと思いました。