Amazonの1クリック注文で起こった被害…幼児が高額ソファーを注文、その結末は

2019-07-04

アメリカでアマゾンでのある買い物のニュースがありました。

何を買ったのかというと、ソファを買ったのです。ここまではよくある話ですよね。Amazonでソファを検索したら、たくさん出てくるはずです。

では、何がニュースなのか。それはたった2歳の子どもがソファーを買ったからニュースとなったのでした。一体、何が起こったのでしょうか。

こんなニュースです。

「Toddler buys $400 couch on Amazon unbeknownst to mom」

日本語にすると、「幼児がママに知らないうちにアマゾンで400ドルのソファを買う」となるのです。幼児がどうやって買ったのか。天才児なのか。そうではありません。

そして、このニュースは他人事でも珍事件でもありません。小さなお子さんのいる家庭なら、どこの家庭でも起こり得る話だと思います。

どうやって2歳の子どもがソファーを買ったのか

このニュースは2歳の子どもがソファーを買えるなんてすごい!天才児だという話ではありません。携帯電話やネットショッピングの問題点を指摘しているニュースです。

Isabella McNeil said she handed her cell phone over to her toddler daughter, and days later, received an email alerting her that a $400 couch had been shipped to her home.

https://www.cbsnews.com/news/toddler-buys-400-couch-on-amazon-unbeknownst-to-mom/

このニュースを日本語に翻訳してみるとこうなりました。

Isabella McNeilは、幼い娘に彼女の携帯電話を手渡したと言いました、そして数日後に、400ドルのソファが彼女の家に出荷されたことを警告する電子メールを受け取りました。

つまり、2歳の子どもが母親の携帯電話を使って、400ドルのソファーを注文したのです。母親は出荷されたというメールで知ることになりました。

母親のイザベラは、寝ている間に注文したのか?と思ったそうです。注文したことなんてもちろん記憶にないのです。それでソファーが発送されたと連絡が来たのですから、びっくりでしょう。

気づいたときには発送されていて、もうキャンセルすることは無理だったと言います。そして、実際に家に届くことになります。

Amazonで買い物をしたことのある人は多いと思います。そのAmazonには、とても便利な機能があることを知っていますか。

その名も「1-Click注文」です。これがネットでの買い物をとても簡単なものにしています。それが逆に落とし穴となったわけです。

Amazonのワンクリック注文とは?

ワンクリックで注文ができるというもの。アマゾンのサイトを見ると、このような説明があります。

1-Clickとは、ボタンを1回クリックするだけで、ショッピングカート画面を省略して注文することができる機能です。1-Clickを使って注文すると、自動的に指定の支払い方法に代金を請求し、指定のお届け先住所にご注文商品が発送されます。

https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html

普通は商品を選んだら、「カートに入れる」とか「今すぐ購入」というボタンをクリックします。すると、今度は住所の画面が出てきます。

前にAmazonで購入したことがある場合は、すでに住所が設定されているはずですが、それでも、「この住所を使う」といったボタンが表示されています。

もちろんクレジットカードの番号を入力したり確認したるする画面もありますよね。こうして1ステップずつ進んでいってようやく注文が完了します。

この手順をワンクリックで行うのが「ワンクリック注文」です。

ネットで購入するとき、けっこう住所や支払方法の入力が面倒だなと思うことはあるんですよね。それがAmazonなら楽にできます。

店の公式ショップもネット上にあって、それと同じものがAmazonにもある場合があります。値段が変わらないとすれば、やっぱり楽な方法で購入できた方がいいですからね。

そういう狙いがもちろんAmazonにはあるのでしょうけど、ワンクリックにまで便利になってしまうとこんな事件も起こるということですよね。

どうやったら防げたのか

この母親は1クリック注文がよくないと言っているらしいのです。でも、その原因を考えなければいけません。どんな経緯でソファーが購入されたのか。

2歳の娘Raynaが立ち上がって「ママ、電話、ママ、電話」と言ったときにソファを探していたとテレビ局に伝えました。彼女は電話を手渡しました

母親はちょうどソファーのページを見ていたようです。そのまま電話を娘に渡してしまいます。そこからは、もう偶然なんでしょうけど、ワンクリックで商品が発送されるまで行ってしまいました。母親は数日間気づかなかったとされています。

この母親は言いました。

今、私はそれが本当に危険であることを知っています、そして、私の娘が電話を取る前にAmazonアプリが閉じられていることを確認することが私には必要。それはとても簡単。

やはり子どもにスマホを預ける前には、どんな画面を開いているのかを確認する必要がありますよね。そして、Amazonのワンクリック注文も、子どもの誤操作が考えられる家庭では設定しないようにすることが予防策になると思います。

届いたソファーはどうなった?

母親は400ドルという授業料を払って学んだのでした。そして母親は行動に出ました。

返品しようとしたのですが、そのためには100ドルが必要でした。それも面倒だなと思ったようです。それでこの損失を受け入れる覚悟をしました。税金を入れると430ドルになるそうですが…

でも、これで話は終わりませんでした。このソファーをOfferUpという中古品の販売サイトに掲載したそうです。日本で言えばメルカリみたいなところでしょう。

300ドルで売りに出したのだとか。ちょっと赤字にはなりますけどね。

とにかく他人事だとは思えない部分があります。どんどんスマホでの買い物が簡単になっています。それは良いことだし、便利なことでもありますが、落とし穴もあることを知っておかないといけません。

特に子どものいる家庭では、Amazonのワンクリック注文は思わぬ高額の買い物につながってしまったり、好きでもない家具が届いてしまうかもしれないのです。

このニュースについて最後に一言

すごく便利だなと思ったら、落とし穴があることを考えるべしだと思いました。