なつぞら第141話のあらすじと感想(2019年9月11日放送)
なつぞら第141話のあらすじと感想(2019年9月11日放送)
第22週「なつよ、この十勝をアニメに」の第141話。
十勝から東京に戻ったなつ(広瀬すず)は、咲太郎(岡田将生)の事務所を訪ねる。なつは、十勝で亜矢美(山口智子)が突然、現れた話をはじめ…。
第141話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
- 小畑とよ(高畑淳子)…雪之助の母
- 小畑雪之助(安田顕)…菓子屋の店主、帯広のお菓子発明王
- 小畑妙子(仙道敦子)…菓子屋の嫁
- 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
- 岸川亜矢美(山口智子)…フーテン
- 前島光子(比嘉愛未)…咲太郎の妻
- 三橋佐知子(水谷果穂)…風車プロダクション従業員
- 下山克己(川島 明)…アニメーター
- 大沢麻子(貫地谷しほり)…マコプロダクション
- 神地航也(染谷将太)…アニメーター
- 森田桃代(伊原六花)…彩色担当
- 坂場一久(中川大志)…なつの夫
- 土間レミ子(藤本沙紀)…声優
なつぞら第141話のあらすじ
なつは北海道からの帰りに咲太郎の事務所に寄った。そこで出迎えたのは前に川村屋で働いていた佐知子だった。今週から働いていた。なつは帯広で亜矢美に会ったと言う。
なつたちが雪月でとよから開拓時代の話を聞いていると、そこに亜矢美がやってきた。偶然の再会に亜矢美は懐かしがる。九州から7年かけて北上して帯広に着いた。
亜矢美はもう少し稼いだら、新宿に戻って一旗揚げると言う。雪之助の勧めで亜矢美は雪月で働くことになった。その話をなつから聞いた咲太郎は安心して泣いた。
なつは新しいテレビ漫画の主人公ソラのキャラクターを描いた。坂場は納得がいかなかった。なつは悩んでいたが下山が北海道でスケッチした優の絵を見て、何かに気づきまた描き出した。
佐知子が咲太郎の会社で働く
北海道から東京に戻ったなつと坂場は咲太郎の声優の事務所に寄った。そこでは川村屋のウエイトレスをしていた佐知子が働いていた。咲太郎に帯広で亜矢美に会ったことを伝えた。
なつたちは十勝での取材を終え、東京に帰ってきました
(なつ)よいしょ…こんにちは
(佐知子)はい…あっなっちゃん!
(なつ)えっ佐知子さん?どうして…
(佐知子)今週からここで働いてるのよ
(なつ)えっ
(咲太郎)よっ!
(レミ子)どっから来たの?その荷物
(坂場)北海道から戻りました
(光子)北海道からそのままここに来たの?
(坂場)はい、夜行で今朝着いて
(光子)疲れたでしょう
(坂場が抱っこしていた優をおろす)
(坂場)よいしょ…
(優)ただいま!
(光子)優ちゃんお帰り
(なつ)佐知子さんにも会えるなんて
(光子)私が頼んだのよ。人手が足りなくなって電話番だけでもって。さっちゃんなら信用できるから
(佐知子)子どもも手がかからなくなったし、夕方までここで働かせてもらうことにしたのよ
(なつ)佐知子さんも戻ってきたんですか
(佐知子)私も?
(なつ)お兄ちゃん
(咲太郎)うん?
(なつ)帯広で亜矢美さんに会ったのよ
(咲太郎)えっ…
(レミ子)亜矢美さんに!?
(光子)帯広で?
(なつ)はい
感想
佐知子が川村屋で働いているときずっと咲太郎を好きだったって光子は知ってるはずですよね。「咲太郎は私を選んだのよ」というのをみせつけたかったのでは?と思ってしまいます。佐知子、人妻とはいえ、あれほど好きだった咲太郎と一緒に働いたら簡単に浮気とかしてしまいそうですね。光子危うし!
亜矢美が雪月に現れる
とよに開拓時代の話を聞いていると、亜矢美が雪月にやってきた。なつたちを見て懐かしがった。フーテンの亜矢美は九州から7年かけて北上して帯広に来た。あと少しで目標額に達するので、そしたら新宿に戻って一旗揚げようと思っていた。亜矢美は雪月で働くことになった。その話を東京でなつから聞いた咲太郎は安心した。
話は2日前に遡ります
(雪次郎)開拓時代を調べてんのか
(なつ)とよばあちゃんにも話を聞きたいんだわ
(坂場)大正11年ごろの洪水は覚えていらっしゃいますか?
(とよ)ああ大変だったね…したけど私はそのころはもう嫁いでたからね
(坂場)ほかに何か印象に残ってることはありますか?
(とよ)したらサケだわね
(なつ)サケ?
(とよ)川にサケの群れが戻ってくるとそりゃもう銀色に光ってね!水しぶきを上げて川を遡ってくるサケの群れと私らも一緒になって跳びはねて喜んだもんだわ!ああサケが帰ってきた…!
(亜矢美が雪月に来る)
(雪次郎)あっいらっしゃい…
(亜矢美)あっいた!元気?
(なつ)亜矢美さん!
(亜矢美)あ~!ななな…なっちゃんが何でここに!?な…なっちゃんだ!どうした!
(なつ)それはこっちが言いたいですよ!
(亜矢美)どうしたどうした!
(なつ)どうしたんですか!
(とよ)亜矢美ちゃ~ん!
(亜矢美)あ~とよばあちゃん!お会いしたかった!
(とよ)まだ生きてるもね。しぶといべさ
(亜矢美)全然お変わりないべさ
(坂場)ご無沙汰してます
(亜矢美)お~イッキュウさんだ。うわ~里帰り?
(坂場)いや~まあちょっと違いますが
(亜矢美)もしかして…えっ?
(なつ)はい、私の娘です。優といいます
(亜矢美)ゆう?ゆうちゃん?
(優)はい
(亜矢美)ミーは亜矢美…
(麻子)あのお久しぶりです
(亜矢美)うわうわうわ…マコちゃんだ!イタリア行ってたんじゃないの?
(麻子)あっ覚えてて下さったんですか
(亜矢美)覚えてるよ、それぐらい…あっ神っち?
(神地)いやどうも…
(亜矢美)全然変わらないね
(神地)変わらないです
(亜矢美)モモッチ?
(桃代)はい!
(亜矢美)ね~
(亜矢美が下山を見る)
(亜矢美)何っち?
(下山)あ…ハハ、「ち」は付かないんですけど…
(なつ)下山さん会ったことないですか?
(亜矢美)あっ下山っちといえば…うん!ね?
(亜矢美が警察官のまねをする)
(下山)ああそうです
(亜矢美)よく聞いてた、なっちゃんから
(下山)これもんのハハハ…
(なつ)私が住んでたおでん屋の亜矢美さんです
(下山)初めましてどうも
(亜矢美)あ~もう座って座って、ごめんね、皆さんお邪魔しちゃって。何ご旅行?いや~だってみんな…
(夕見子が出てくる)
(夕見子)亜矢美さん!
(亜矢美)何タ見ちゃんどうしたの。ここで会えるなんて…お手伝い?エプロンして今どっから出てきた?
(なつ)タ見は雪次郎君と結婚したんです
(亜矢美)何!え~!でもねちょっとねお似合いかなと思ってた。そうなったか!
(夕見子)なっちゃいましたけど…
(亜矢美)おめでとう!よかったじゃない!
(雪之助が出てくる)
(雪之助)あ~あ~あ~
(亜矢美)あららららどうも
(雪之助)亜矢美さん…!
(妙子)ご無沙汰してます、亜矢美さん!
(雪次郎)亜矢美さん、これ息子の雪見です
(亜矢美)ゆきみっていうの?かっこいい名前
(雪見)こんにちは
(亜矢美)こんにちは。うわハンサムだ。将来は役者?
(一同)やめて下さい!
(亜矢美)ごめんなさい、ごめんなさい…貫禄ついて立派になったね
(雪次郎)いやもう東京で人の心を学び、十勝のお菓子作りに生かしました
(亜矢美)よっ雪次郎!
(雪次郎)ありがとうございます
(なつ)それで亜矢美さんは何で帯広に?
(亜矢美)いやそりゃ雪次郎君にもう会いたくて会いたくて…
(雪次郎)本当ですか!
(亜矢美)うそに決まってんじゃん、バカ
(雪之助)座って座ってうちのお菓子でもね
(亜矢美)今晩一杯やりやしょうよ
(妙子)やめて下さいよ…
(亜矢美)生まれて初めて来たのにこんな懐かしい顔顔顔顔顔…もうみんなに会えてもう…夢みたい!
(声優事務所)
(咲太郎)それで何をしてるんだ?今
(雪月)
(亜矢美)人呼んでフーテンの亜矢美と発しやす
(神地)お~かっこいい!ハハ…
(亜矢美)九州鹿児島から7年かけて北上し、やっとこさで帯広にたどりつきやした!
(雪次郎)えっ…それじゃ亜矢美さん、亜矢美さんこれから帯広で働くんですか?
(雪之助)それじゃあさ、いっそのことうちで働きませんか?
(雪次郎)あっそれいいわ!
(夕見子)働かなくてもここにいて下さい。好きなだけいて下さい
(亜矢美)いやとにかくさ、あと一稼ぎしたら、目標額に達するから、そしたら新宿戻って一旗揚げようかなと思ってんの
(なつ)新宿に?
(亜矢美)うん。咲太郎や光子さんの世話になんなくてもさ、ビシッと返り咲いてみせますよ。それがフーテンの意地ってもんでございやす。だからね、咲太郎にはそれまでおとなしく待ってな
(声優事務所)
(咲太郎)本当に戻るのか?新宿に…
(なつ)そう言ってたから。誰の力も借りずに戻ってくるって
(光子)亜矢美さんらしいわね
(レミ子)よかったじゃない咲ちゃん。待っててあげなよ
(咲太郎)ああ…よかった…本当によかった…しかしバカだな…何がフーテンの亜矢美だよハハハ…
(雪月で亜矢美が歌って踊る)
(とよ)本当にここで雇うつもりかい
(夕見子)これでもっとはやりますよ、きっと
(雪次郎)うん
(綾に)結構なお菓子いかがです?結構毛だらけ…
亜矢美さんのおかげか分かりませんが、雪月は十勝を代表するお菓子メーカーに成長していくのでした
感想
「ゆう?ゆうちゃん?」「ミーは亜矢美…」you とme。フーテンだから「結構毛だらけ…(男はつらいよの寅さんの口上より)」。亜矢美さすが!遊び心が満載なところも健在でしたね。しかも亜矢美、若返ってきれいになってましたね。そして、黙って出ていったことを微塵も反省していないところが、憎めなくてむしろ素敵ですね。
ソラのキャラクターづくりに苦戦する
なつは主人公の少女ソラのキャラクターを描いた。強そうな絵になってしまい、坂場はこれはソラではないと言う。みんなも意見を言った。なつは悩んでいたが、下山が北海道でスケッチしてきた優の絵を見せてもらい、ようやく何かつかんだ気がした。
十勝から戻ったなつは早速主人公の少女ソラのキャラクター作りに取り組みました
キャラクターが決まらなければ作画作業に入れません
(なつ)出来た。どう?
(坂場)あ…ダメですね。これはソラではありません
(なつ)どこがダメなの?
(坂場)ちょっと皆さんいいですか?
(坂場がなつの描いたソラの絵を貼る)
(坂場)どう思いますか?
(麻子)なるほどね
(下山)うん…何か強そうだね
(なつ)強いのは開拓で自然と鍛えられたからです
(坂場)だけど、人間らしいかわいさが感じられないんです
(なつ)かわいくなければいけないの?
(坂場)かわいい女の子を描けと言ってるわけじゃなくて…
(なつ)これは強そうなんだけど…まるで野生の動物を従えて冒険をするような強さなんだよな…「百獣の王子サム」じゃないんだからさ
(桃代)衣装も何だか葉っぱを着てるみたい
(なつ)葉っぱ?
(陽平)うん…なっちゃん背景はどうしたって緑が多くなるだろ?十勝の自然描くわけだから。同色の緑っぽい服だと保護色になって目立たないんじゃないかな
(神地)これじゃ戦闘服だよ
(麻子)この発想だと今までのテレビ漫画のキャラクター作りと何も変わらないわね。まあ大自然を開拓するっていう意志は感じるんだけど
(坂場)今回はもっと日常的な人間の表情を捉えたいんです。大げさに喜怒哀楽を表現したり、過剰なドラマ主義に走らなくてもちゃんとドラマが見えてくるような人間が生活する上での細かい心の動きを一番大切に表現したいんです。それを感じさせてくれるキャラクターでなければ…アニメーションらしい表現も開拓者らしい人間の心の機微も君ならよく分かってるはずだからね
(なつ)うん…言いたいことはよく分かるけど…
(坂場)例えばこのソラが新しい世界に触れた時、自分の知らなかった世界が今、目の前に広がっているのを見た時、その戸惑いや期待感、まっすぐに前を見てワクワクしてるような目を描いて下さい。そういう表情からソラを捉えて下さい
(なつ)ワクワクしているような目?
(坂場)そうです
(なつが悩んでいる)
(麻子)あなたは昔から人の内面描くの得意だったじゃないの。「白蛇姫」の頃から
(なつ)戦いばかり描き過ぎていつの間にか自分の心がギスギスしているんでしょうか
(麻子)そんな重く考えないで…
(下山)なっちゃん
(なつ)はい
(下山)あの…参考になるかどうか分かんないけど、これ。十勝にロケハン行った時にスケッチしたものなんだ。とってもいい表情してたもんだからね。まあその表情はなっちゃんが一番よく知ってるもんだろうけど
(麻子)結局あなたの心が絵にも出るのよ。あなたがワクワクしなくちゃダメなんじゃない?
(なつ)そういうことか…忘れてました…こういう気持ちをテレビ漫画にも描いていいんですよね…
(麻子)そうよ
(なつ)ありがとうございます、下山さん
(下山)何か見えた?
(なつ)はい…やってみます!
(下山)うん
(麻子)よろしくね
(なつ)はい
なつよどんなソラが生まれるのか
ワクワクしてきたぞ
感想
坂場がなつの絵にダメ出しをするシーン、すっごく好きです。そして今日は他のメンバーからもなつの絵に対してダメ出しの嵐。よし!イケイケ〜!もっと言っちゃえ〜!と思ったのは私だけでしょうか。なつの挫折をみると心が晴れます。最後、下山のスケッチをみてなにか感じたなつが描いたソラの絵、途中までしか映りませんでしたが、9歳のなつのように見えました。さらにダメ出しをされるか。すんなりオーケーか。気になりますね。
今日の名シーン
亜矢美が下山とはじめて会ったシーン。
今日の名台詞
「結局あなたの心が絵にも出るのよ。あなたがワクワクしなくちゃダメなんじゃない?」
ソラのキャラクターで悩むなつに麻子が言った言葉。
次回の見どころ
ソラのキャラクターが出来上がりそうです。たぶん優のような女の子になるんじゃないかと思います。
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